再生医療が奏功した例|加古川市の総合動物病院(犬・猫・エキゾチックアニマル)

はとの里動物病院

動物たちの病気と治療
Diseases and treatments

ねこちゃん(猫)の病気について

再生医療が奏功した例
飼い主さんの声
3日前から元気、食欲がありません。尿の色が濃く、皮膚が黄色い気がします。
当院の獣医師より
 血液中にビリルビンという色素が多くなり、皮膚や白目の部分、尿などが黄色くなる状態を黄疸と言います。黄疸は肝臓の病気が原因と思われがちですが、詳しくは原因別に肝前性(溶血性)、肝性、肝後性(閉塞性)に分類され、それぞれの鑑別が重要になります。
 今回の症例では血液検査、超音波検査、CT検査などの総合的な判断から重度の胆管肝炎による肝性の黄疸が疑われました。様々な治療を試みましたがなかなか良化が見られず長期の入院となりましたが、再生医療による治療を行ってかなりの改善が見られ、現在は投薬治療で元気な状態を維持しています。
 再生医療はまだまだ研究途中の分野ではありますが、手を尽くしても治らない難しい病気に対する希望の一手として期待がもてる治療法です。

■再生医療とは■
動物の身体にもともと備わり健康維持に深くかかわる「幹細胞」を人工的に培養し身体に投与することで、炎症を抑制したり免疫を調整したりして、身体を元の正常な状態に近づける治療法です。
本来身体が持つ自然治癒力を利用するため副作用が少ないのが大きな特徴です。
治りにくい病気を治すだけでなく、病気の発症を遅らせることや、病気の発症を未然に防ぐことにも有効になり得ると考えられています。
(動物再生医療技術研究組合リーフレットより)

■再生医療の対象疾患■
犬 慢性腸症
  乾性角結膜炎
  アトピー性皮膚炎
  糖尿病
  膵炎
  肝炎
  椎間板ヘルニア
  関節炎
  免疫介在性溶血性貧血
  非再生性免疫介在性貧血
  赤芽球癆
  再生不良性貧血
  免疫介在性血小板減少症
  非感染性髄膜脳脊髄炎

猫 慢性腎臓病
  慢性腸症
  猫伝染性腹膜炎
  膵炎
  胆管肝炎
  慢性口内炎
  膵炎続発性糖尿病
  免疫介在性溶血性貧血
  喘息
  非感染性髄膜脳脊髄炎
  変形性関節症
  免疫介在性多発性関節炎

■再生医療の方法■
 人工的に分離・培養された幹細胞を、点滴とともに血管から投与します。投与中の1〜2時間は点滴が外れないようにじっとしておく必要がありますが、獣医・看護師が保定しますので麻酔は必要ないことがほとんどです。投与に痛みは伴いません。

■安全性について■
 再生医療の副作用として肺血栓塞栓症や一過性のアレルギーが報告されていますが、これらの有害事象は薬剤の併用や投与手段の留意によってほとんどが回避できます。

■再生医療の有効性■
 長期の治療で改善が見られない、薬の副作用で長期治療ができないなど、難治性の病気に対する新しい選択肢として研究が進められています。病気によって度合いは異なりますが良好な結果が次々と報告されています。

当院は動物再生医療技術研究組合に加入し再生医療に積極的に取り組んでいます。ご興味のある方は獣医までご相談ください。